<me-mori roll>の突板
<me-mori roll>のベースとなる「突板」(つきいた)の製造(スライス)工程をあらためて見てきました。 そもそもスライスするのに、なぜ突板というのか、突板を生み出す機械の動きを見て理解できました。 明治時代より、当時は資源が少なかったため丸太を大事に使おう、資源を大切にしよう、という考えから静岡で始まったとされる突板ですが、今や福岡の大川が数量・クオリティともに一番の生産地と言われています。海外ではドイツや中国などでも盛んのようですが、海外では地上式で、日本だけが地下式とのことです。スライサーの刃は鋭く、ちょっと触れるだけで簡単に指を落としてしまうほど、とのことです。 0.2〜0.6mmの薄さの突板は、通常はMDFなどの合板の表面に貼り、「無垢材」のように家具やドア、床材などの表面化粧材として使われています。天然木の無垢材は木目の美しさが魅力である反面、高価で、温度や湿度の変化などにより割れや反りが生じやすいのですが、突板による合板はその点が解消され安価のため需要は高まっているのです(それでも、姉妹ブランドの<me-mori>はあえて無垢材にこだわっています)。 <me-mori roll>の場合は、さらにその突板に特許取得の特殊加工を施し、割れの防止や縫製加工まで実現した薄い突板そのものを使用し、くるくる丸めてコンパクトにできる身長計にしています。よくイベント店頭などでは、「紙かビニールかと思いました」というお声をいただきます。 今まで色々なモノづくりのシーンを見てきましたが、この突板づくりは一見の価値があると思います。 そのような突板を活用した<me-mori roll>は、昨年NHK『おはよう日本/まちかど情報室』でも取り上げていただき、お手軽な出産のお祝いなどに人気があります。一方、無垢材を使った<me-mori>は、写真や手型を入れたり、裏面にビー玉転がし<SlowP>加工などもでき、より深い気持ちや想い出を詰められる身長計として人気です。 簡易映像はこちら↓