【必読!】<SlowP>で遊ぶ前後による脳波検証

更新日:1 日前


各所で開催している<SlowP>イベントでは、1〜2時間遊ぶお子さんは当たり前、中には4~5時間も集中して遊び続けたり、​1週間毎日遊びに来るお子さんも。

親御さんからは「今まで我が子がこれだけ集中して遊んでいる姿を見たことがない。」「きっと良い脳波が出てるのでは?」などのご意見も多く、それを検証すべく、専門家の方による<SlowP>で遊んでいる子ども達の脳波測定を行いました。


■測定内容

脳波測定の依頼をしたのは、(株)JINZENの小山裕昭氏。

右下の写真のような簡易型二電極脳波計測器(米シリコンバレー製)を使用し、3歳~8歳の子ども8名を対象に、<SlowP>で遊ぶ前~遊び中~遊び後まで、継続的に脳波計測を実施し、

以下のプロセス毎での脳波を計測し、各周波数帯域(シータ波・アルファ波・ベータ波・ガンマ波)の数値を算出。それぞれの周波数帯域のパワーの比率を比較することで、被験者の状態把握を行いました。


① <SlowP>遊び前の開眼周辺視(座位・安静・開眼)

② <SlowP>遊び前に課題に挑戦(100マス計算や迷路脱出など)

③ <SlowP>遊び(前半:ビー玉が板の上を一定の進行方向に転がり落ちる)

④ <SlowP>遊び(後半:ビー玉が円筒構造の木の板を上から下へ回旋しながら落ちる)

⑤ <SlowP>遊び後の開眼周辺視(座位・安静・開眼)

⑥ <SlowP>遊び後に課題に挑戦(100マス計算や迷路脱出など)


上記①~⑥それぞれに取組んでいる際の脳波について、周波数帯域別の平均値を算出し、グラフ化しています。




■測定結果による<SlowP>体験による脳波の変化に対する考察

◆ 視覚:色彩のあるビー玉がリズム感あるコミカルな動で転がる様子を目で追う​

◆ 聴覚:木の上を音を立てて転がったり落ちたり、木とビー玉が織りなす音を耳で感じる​

◆ 触覚:ビー玉を指で摘んだり掌で鷲掴みにしたり、木の温もりに触れる事で、多様な刺激が入力される​

◇ 嗅覚:自然の木の香り

<SlowP>というシンプルな遊びが、無意識のうちに子どもの「視覚・聴覚・触覚(・嗅覚)」に一定のリズムで刺激を落とし込むことで、脳内のストレスを低減し、心理的に安定した状態で次のアクションに取組めているように見受けられました。​

多くの情報が溢れ、LEDの光の眩しさや各種無線機器の電磁波の影響など、近代テクノロジーの進化が子ども達にもたらす「潜在的なストレス要因」が増大する現代社会の中で、集中を要する物事に取り組む直前の「脳と身体の準備運動」の位置づけとして、よりアナログ的に感覚刺激を伴う<SlowP>で遊ぶことが、その後の課題取り組みの効果向上を導くものと考えます。​

<SlowP>前後での課題遂行時の集中度を比較しても、<SlowP>遊び後の方が高い集中度をもって課題に向かえているものと考えます。​

<SlowP>で遊んでいる最中の脳波は、思考に関係する脳波成分の出現をある程度押さえ、比較的3つの帯域(「リラックス」シータ&アルファ波の平均値、「ゾーン」Lowベータ波帯域、「思考」Highベータ&ガンマ波の平均値)の脳波の出現バランスが良い状態であることが確認されています。​

<SlowP>遊び後のガンマ波の優位度が非常に高く、記憶力を高めた状態で「課題」に取組めていますので、進行も早く正解率も高いという、とても参考になる結果を取得できている事が今回の成果であると考えます。​


<SlowP>で遊ぶことにより、触覚・視覚・聴覚・嗅覚への刺激とともに、「記憶力アップの脳波」と呼ばれるガンマ波が上昇し、「高次元記憶帯域」の活性に繋がる効果が期待されるとの見解に。また、「脳から考える子育て」を行っている専門家からも、乳幼児期の脳の発達に<SlowP>が期待できるのでは、と高い評価を得ています。 ​



脳波データグラフの見方



左のレーダーチャートは右脳・左脳それぞれの脳波のパワーを表したも のです。「面積が小さくなる」=「脳活動の負荷低下」と考えています。 各状態ごの脳波の変化や、課題に取り組むことでの脳波の変化に関し て判り易く表示したものです。

<SlowP>で遊ぶ前の「課題挑戦時」の脳波全体のパワーを基準とし 「100%」とした際、各課題遂行時の脳波全体のパワーを数値化し、 基準時の数値と比較して、どのように変化しているかを数値化しています。

・<SlowP>で遊んでいる最中は20〜30%も脳波が低燃費化しており、普段の状態よりも頭の中が楽になっていると思われる(<SlowP>以外の周辺情報の取り込みを遮断している状態で、いわゆる一 種の没入状態に近いものと考えられます)。


・SlowP 前後での周辺視脳波データからは、SlowP遊び後の方が10%ほど脳の活動が低燃費化しています(94%→86%)。




上図は、最初の開眼周辺視の脳波全体パワーを「100」とした際に、各課題遂行時のパワーの変動を数値でチェックしています。

<SlowP>遊びを始めてしばらくすると、脳波のパワーが上図は、最初の開眼周辺視の脳波全体パワーを「100」とした際に、各課題遂行時のパワーの変動を数値でチェックしています。<SlowP>遊びを始めてしばらくすると、脳波のパワーが83% まで低燃費化している事が確認できます。また、<SlowP>遊び前後での開眼 周辺視の状態を見ると、<SlowP>遊び後の周辺視のパワーが5%低燃費化しています。

これは、座位・開眼・安静時に視覚から入ってくる情報を脳が処理する際に稼働しているパワーを比較したものですが、<SlowP>遊び後の方が、余計な情報を遮断し、必要情報だけを取り込んでいるものと察します。( 「SlowP-2」 のタイミングで83%までパワーが落ちているのは、ビー玉の動きに視覚が集中し、周辺情報を遮断しているものと考えます)


これは米国 NeuroSky Inc.社が開発したアルゴリズムで、その時々の集中度(Attention)・リラックス度(Meditation)を1秒毎に算出します。今回は①~⑥それぞれの時間内での平均値をグラフ化しています。

上図は、各課題遂行時の集中度とリラックス度を0~100での数値化を試みたものです。 <SlowP>で遊び始めてから時間とともに集中度が上昇し、周辺視の状態でも高い集中レベルが維持されています。 <SlowP>前後での課題遂行時の集中度を比較しても、<SlowP>遊び後の方が高い集中度をもって課題に向かえているものと考えます。(36.0 =>54.5)


ここで言う「ゾーン帯域」とは、13~17HzのLowベータ波帯域を指し、この脳波帯域とその他の帯域の比率を比較してグラフ化しています。「リラックス」の帯域はシータ&アルファ波の平均値、「思考」の帯域はHighベータ&ガンマ波の平均値です。

 上図は、ゾーンの帯域とその他の帯域を比較したグラフとなります。

<SlowP>で遊んでいる最中の脳波は、思考に関係する脳波成分の出現をある程度押さえ、比較的3つの帯域の脳波の出現バランスが良い状態であることが確認されています。


昨今、脳科学の世界では「ガンマ波」に関する注目が高まりつつあります。ガンマ波のように高い周波数の脳波になるような刺激を受けると、ヒトは長期記憶力も短期記憶も高まるという臨床試験の報告が近年いくつも出されています。

また、ガンマ波上昇に伴い、知覚が鋭敏になったり、五感が鋭くなるなど、脳や神経の働きが増し、脳の認知機能に最適な周波数であると考えられています。 そこで、40Hz以上のガンマ波帯域と、その他の帯域の出現比率を分けてグラフ化する事で、<SlowP>で遊ぶことが脳波にどのような変化をもたらすのか、確認を行いました。

上図は<SlowP>遊び前・最中・後、それぞれの状態でのガンマ波出現率も観察したものです。 <SlowP>遊び後のガンマ波の優位度が非常に高く、記憶力を高めた状態で「課題」に取組めていますので、進行も早く正解率も高いという、とても参考になる結果を取得できていることが今回の成果であると考えます。